
数年前に話題になり、漸く日本語訳が出た「What on Earth Happened?」。
「137億年の物語〜宇宙が始まってから今日までの全歴史」という映画の邦題並みに説明過剰な書名が付けられてしまいましたが、これまでとは違った視点から地球と人類について考える機会を与えてくれます。
我々は何処から来て、何処に行こうとしているのか。この本は過去と現在、そして未来に想いを馳せるための「科学に基づいた叙事詩」とでも呼ぶべきかもしれません。この本を読んでいると「人間とは」という問いに答えを出すのは生物学でも社会学でも、哲学でも宗教でもない、そう思えてきます。
答えそのものよりも、その疑問を忘れずに、時折立ち止まって考えること。それが大切なのかもしれません。